アムラのさまざまな効果
抗酸化作用という言葉を耳にする機会が最近増えてきました。
抗酸化作用とは文字通り、からだが酸化するのを防ぐ作用のことで、その能力は数値で表す事が出来ます。
別に活性酸素吸収能力とも言い、その英語表記(Oxygen Radical Absorbance Capacity)の頭文字をとってORACとも呼ばれます。
活性酸素とは
酸素は人体に必要なものではありますが、人体に発生した活性酸素は細胞を傷つける特性を持っています。
その発生した活性酸素を取り除くために抗酸化作用をもつ酵素が存在します。
細胞内の酵素で分解しきれない余分な活性酸素が細胞を損傷し、ガンや生活習慣病等、様々な病気を引き起こす原因とも言われています。なお、喫煙による活性酸素増加も細胞を損傷し癌のリスクを高めることが知られています。
アムラ果実と抗酸化能力
アムラ果実には様々な栄養成分が豊富に含まれています。
特に代表的なのは、ビタミンC、ポリフェノール、ペクチンといったものがあります。
アムラ果実に含まれるビタミンC
ビタミンCには抗酸化作用があり、タンパク質のひとつであるコラーゲンの生成に重要な役割を担い、人にとっては大変必要な栄養素のひとつです。また物質の酸化を防ぐ役割もあり、ペットボトルのお茶などの原材料表記に「ビタミンC」とあるのは、食品の酸化を防ぐ為に添加されています。
ビタミンC自体は人体で生成出来ませんので、食事などによって外部から摂取する必要があります。
アムラ果実100gにはビタミンCが約800mg含まれています。
ビタミンCは一般的に熱に弱く壊れやすいといわれますが、アムラ果実に含まれるビタミンCは熱に強いのが
特徴です。
タンニンなどのポリフェノール
昨今の研究にてアムラ果実にはタンニンの「β-グルコガリン」という成分が含まれている事が
わかってきました。この成分は非常に強い抗酸化作用があることが確認されています。
アムラ果実の抗酸化作用
アムラはビタミンCなどの抗酸化物質によりストレスから身体を守り体内の老化を防ぐのはもちろん
( インドでは若返りの果実ともいわれています!)、
ペクチンなどによる下痢・便秘を改善する整腸作用や
ポリフェノールによるヒアルロン酸、コラーゲンの保護(女性には聞き捨てなりませんね!)など、
美容の観点からもさまざまな効果を期待できる魔法のようなくだものなのです。
インドの人々は大昔からそれを知り、果実だけでなく「アムラの木」すべてを
余すところ無く上手に利用してきました。
日本では知名度はまだまだですが、ここ数年ネットや雑誌でのアムラに関する記事は
確実に増えてきています。
それだけ多くの人々が注目し始めているということなのかもしれません。